
藤高理恵子 筑前琵琶 at SAKAIKI.I 2015.7.30. Photo by Jiken
琵琶を奏でる音と謡いの肉声で紡ぐ人間物語。
題材は、古典はもちろん柔軟に古今東西に渡る。
日本人として、
まともに琵琶を聴いたことが果たして何度あっただろうか。
三味線や琴や尺八についても同じだが、数えるほどしかない。
いつも、お目にかかるのは西洋楽器であり、西洋音階である。
私達は、何か大事なものを置き忘れて来たと自省した。
琵琶の弾き語りの音と声の間が絶妙で、
琵琶の音がベンベンベンと盛り上がると、
ついつい我が心も子供心に還って盛り上がった。
ワクワクしながら目を輝かせて聴き入った。