2012年06月16日

その72「時計」


時計草
*2012.6.13 時計草 Photo by Jiken

毎年、紫陽花が咲く頃、茶会記を訪れる時、ほのかな楽しみがある。
裏道の車道から路地を入った突き当りに慎ましく茶会記があるのだが、
その途中の中ほどの民家の庭先の垣根に、お目当ての花が咲く。
あまり大きくなく、数も少なく、控えめに咲いている。花期は長いようだ。
その一輪に近づいてみると、その名の通り精密機械の時計のようだ。
正面から見ると、萼と花弁と雌雄の蕊の造形が見事と言うほかない。
横から見ても、その重なりの形に感心する。
五本の雄蕊は藁人形のようでもあり呪術の香りもする。
萼と花弁は五枚づつ十枚あり、モーゼの十戒に思いが馳せる。
なんと、英語ではpassion flower(受難の花)なのだそうだ。
つくづく、自然に勝る芸術はないと思う。
ラベル:茶会記 時計
posted by samuraisakaiki at 05:56| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
悔し紛れに申しますと二健さんは屈強な俳人でして
気どりなく自然の大気を読みとっていらっしゃいます。

わたしなんぞは意識しないと確認することができず、正直白状するならすぐ近所のPassion Flower。
確認すらできず恥ずかしい限りです。
パッケージングされていない日常的な花壇の中にもロマンスは
ころがっていますね。
どうしてもわたしなんぞは演出が効いたインフラ上の自然物にのみ
目がいきがちです。

自然を愛でるということは藝術を感得する基本中の基本。
初心わするべからずで参ります。
Posted by 喫茶茶会記 at 2012年06月20日 10:36
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Posted by るぶたん at 2013年07月22日 15:16
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